妻子持ちが経済的自由を実現するためのロードマップと、極めて単純な投資計画
経済的自由を得るための必要金額と達成に向けたロードマップの策定
このブログでは将来に経済的自由を達成することを目標にしています。考え始めたのは昨年の会社での経験が大きかったです。会社に裏切られることは普通にあります。仕事は仕事と割りきって生活した方が私にとっては良いです。
簡単な経緯は、最初のエントリーに紹介してあります。
また、不労所得は株式投資で獲得する方向です。具体的には配当金またはインデックス連動投信・ETFの切り崩しです。必要な運用資金は過去に簡単に試算しています。
おおよそ1億円の運用資産があれば生活レベルにも寄りますが、経済的に自由になれます。(税金考慮せず、5%運用で年間500万円の配当(約42万円/月))。
経済的に余裕を持ちたいならば5000万以上の資産が必要です。
というわけで、このブログでは50歳で1億円の資産を形成することを目指します。
なぜ50歳なのかというと、会社では出世競争の結果が鮮明になる時期だからです。
私は古い日本企業(年功序列型)に勤めていますが、40歳後半からその人の将来性というのは分かってしまいます。私は会社でお荷物人材なのは承知していますが、やはりエリートクラスとの間で給与に差が出たらショックです。その給与差を配当金などで埋めてやろうという考えです。
また、その年代というのはストレスも桁違いに大きくなるのことが予想されます。仕事なんて人生の一部分でしかないのに、なぜそんなに辛い思いをしながら働かないといけないのか。納得して働き続けることが難しくなる年齢と推測できるので、50歳を一つの節目と捉えました。
目標資産が得られているのなら、完全にリタイアせずとも穏やかな気持ちで生活できると思います。
それでは50歳、1億円のためにどのような将来設計をすれば良いのか。
私は以下のようにざっくりとしたロードマップを策定しました。
30歳 2000万円
40歳 5000万円
50歳 1億円
達成に向けた実行計画
この各節目を達成するためにどのような金融商品に投資をしていくかが重要です。
着目しているのは Standard & Poor's 500 Stock Index (以下S&P 500)です。
S&P500はニューヨーク証券取引所、NYSE MKT、NASDAQに上場している銘柄から代表的な500銘柄の株価を基に算出される、時価総額加重平均型株価指数です。
S&P500の超長期チャートをFigure 1に、過去数十年の年利リターンをTable 1に示しました。
Table 1. S&P500 Annual returns
基準年 |
5年間年利
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10年間年利
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15年間年利
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20年間年利
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25年間年利
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リーマンショック | 2008年 | -2.29% | −1.38% | 6.46% | 8.43% | 9.77% |
昨年 | 2018年 |
8.48% |
13.11% |
7.76% |
5.61% |
9.07% |
Figure 1より、2000年のITバブル崩壊、2008年のリーマンショックを除き、株価は基本的に上昇しています。さすがアメリカです。
昨年(2018年)のアニュアルリターンを確認しても、いずれの運用期間でも概ね5−9%の年利を叩き出しています。すごいですよね。
さらに、長期投資の場合は運用終盤の成績は資産に与える影響が大きくなるのですが、リーマンショックの年(2008年)でも10年以上の長期運用をしていればプラスになっています。これは大変素晴らしいことです。
以上の点を簡単に確認してみてもS&P500指数は長期運用に適していることが分かります。
そこで、本ブログにおいてはS&P500指数に連動する投資信託・ETFを「軸」とした運用を行うこととします。
※ただしあくまでも軸です。個別銘柄や仮想通貨などへの投資も行います。
そして毎月約20万円を証券会社の自動積立として設定し、上記投資信託・ETFをオートで買い付けます。
シミュレーションを用いた計画の妥当性確認
それでは、毎月20万円を自動積立した際に、50歳で1億円に到達できるのかシミュレーションしてみました。
ここではS&P500のアニュアルリターン (Table 1)と比べて保守的ですが、年利5%(Figure 2)と3.5% (Figure 3)の場合で試算します。
シミュレーションは以下の通り行いました。
計算:下記サイトを利用。
年利率:5%と3.5%の2つのケース。
積立年数:20年
毎月積立額:20万円
積立前の元金:700万円(仮想通貨・保険関係を除き、現有の株・債権資産の代表値(実際はもう少し多い)。)
利息組み込み:期末
課税方式:非課税(わかりにくいので非課税。利率を保守的に設定したので、差し引き0を狙っています。)
結果は以下の通りです。
Table 2. シミュレーション結果と目標額との差(Δ)
目標【才】 | 40 | 50 |
目標【万円】 | ¥50,000,000 | ¥100,000,000 |
5%運用 | ¥42,714,849 | ¥101,537,543 |
Δ | ¥-7,285,151 | ¥1,537,543 |
3.5%運用 | ¥38,385,971 | ¥83,657,939 |
Δ | ¥-11,614,029 | ¥-16,342,061 |
年利率5%で運用できた場合、10年目(40才)で4200万円を超え、20年目(50才)で1億円を超えることが確認できました。
目標額との差額(Δ)(Table 2)を確認すると、40才はマイナスですが、50才は目標額に到達できています。
ただし、40才のマイナス分は、現在のキャッシュ・保険・仮想通貨などの残額(1200万強)で十分補える額なので、途中の目標額も達成する現実味があります。
一方、年利率3.5%で運用できた場合、10年目で3800万円ほど、20年目で8300万円ほどでした。
目標額との差額(Δ)(Table 2)を確認すると、40才、50才ともにマイナスです。
この差額をキャッシュ・保険・仮想通貨などの残額で補充することはもしかしたら難しいかもしれません。推移を確認し、必要に応じて追加投資できるように準備しておく必要があると言えます。
生活との対比とまとめ
実際には40ー50才の年齢になると、子供の教育資金などが必要となります。
特に大学生になった場合、その学費の支出は想像以上に負担になる可能性があります。(給与の伸びは期待されますが)
さらに、体調不良で働き続けることが難しくなる場合や、リストラや子会社出向などにより給与が激減する可能性も十分考えられます。
急に、戸建てやマンションの購入欲が生じるかもしれません。
以上のように、今回のシミュレーションはあくまでも趣味レーションであり、確実に実行できるかは不透明です。ただし、このように頭に入れておくだけでお金に対する考え方や取りうる選択肢が大きく変わるのも事実です。
最後にまとめると、
1.30才2000万円、40才5000万円、50才1億円を目指します。
2.当分はS&P500指数連動型の投資信託・ETFに毎月20万円を自動積立します。個別株や仮想通貨もやりますが。
3.年利5%で運用できれば目標達成は現実的、それ以下の利率であれば推移を確認し追加投資。