【i7 / i7+】ルンバ最新機種のまとめ 〜i7は買いか??〜
- はじめに
- これまでのラインナップ
- 今後のラインナップと直販価格(既存モデルは値下げされる予定)
- ルンバi7の注目ポイント
- ルンバi7の維持している主な機能
- ルンバに採用されている清掃システム AeroForce
- i7は買いなのでしょうか?
- まとめ
はじめに
2月19日、アイロボットジャパンはお掃除ロボット「ルンバ」の最上位モデル「ルンバi7/i7+」の日本発売を発表しました。
引越しをして、お掃除ロボットの購入を考えていた私にとってはタイムリーな話です。
(引越しで発生した想定外の費用をまとめた記事は下記を参照くださいね!)
発売時期は、i7が2月22日、i7に自動ゴミ収集機「クリーンベース」が付属したi7+は延期になって3月8日予定です。
直販価格はi7が9万9880円。i7+が12万9880円です(いずれも税抜)。
i7/i7+ともに2018年9月にアメリカで先行発売されていた製品と同じようです。
発表会では「最初のルンバ以来、最も優れたルンバ」と本製品が説明されました。
これまでのラインナップ
Roomba 980:フラグシップモデル
ナビゲーションシステムは「iAdapt 2.0」でクリーニングシステムは「AeroForce」にカーペットブーストが搭載されています。吸引力が強くて、長い稼働時間(最大120分)が特徴です。これまでの最高機種ですね。
すごい!!
Roomba 960:ハイミドルモデル
ナビゲーションシステムは「iAdapt 2.0」でクリーニングシステムは「AeroForce」が採用されています。980と比べると吸引力がやや弱くカーペットブーストはありませんし、稼働時間も短い(最大75分)です。が、それ以外は一緒なのでこのモデルでも十分とも言えますね。
Roomba e5:ミドルモデル
ナビゲーションシステムは、カメラが付いてなくてセンサだけです。最もベーシックな「iAdapt」となります。ただし、クリーニングシステムは900シリーズと同じAeroForceが採用されています。
また900シリーズにはない洗えるダスト容器が採用されました。さっと水洗いできるのでいつも清潔ですし、日々のメンテナンスが楽そうです。 今、最も売れ行きの良いモデルみたいです。
Roomba 643:エントリーモデル
最も安いエントリーモデル。ロボット掃除機を体験したい人向けです。ナビゲーションシステムは「e5」と同じiAdaptで、クリーニングシステムはAeroForceが使われておらず、付属機能も一番シンプルです。
今後のラインナップと直販価格(既存モデルは値下げされる予定)
アイロボット社は「一家に一台」の普及を目指し、i7/i7+の販売に合わせて既存モデルの値下げを実施することが公表されました。
Roomba i7/i7+:フラグシップモデル
現行フラグシップ「980」は、i7/i7+の販売と同時に生産終了となります。そのため、i7/i7+は980の後継機と言えます。
i7+は、i7に自動ゴミ収集機「クリーンベース」が付属したものですので、ルンバ自体は同じです。直販価格はi7が9万9880円。i7+が12万9880円を予定されています。980と店頭価格ではそんな変わりないですね。
Roomba 960:ハイミドルモデル
直販価格が8万9880円から6万9880円へ2万円値下げ予定。
Roomba e5:ミドルモデル
他のモデルは値下げが発表されているようですが、e5については維持されるみたいです。現在の売れ筋モデルで、他のアイロボット製品を追い抜くまでになっているようです。販売開始も2018年10月と最近でしたので、値下げされないことも納得です。
Roomba 643:エントリーモデル
エントリーモデルの「ルンバ643」は、直販価格が3万9880円から2万9880円へ1万円値下げ予定。
ルンバi7の注目ポイント
それではルンバi7がどれだけよくなったのか、代表的なところを見ていきます。
ナビゲーションテクノロジー iAdapt 3.0【i7/i7+】
これまでの900シリーズに採用されたiAdapt 2.0が、iAdapt 3.0へバージョンアップされたのが最大の進化と言えるでしょう。
これまでのiAdapt 2.0では部屋の構造や地図情報が掃除のたびに作成され、終了後には破棄されてました。これはセキュリティー的な側面と住環境の変化(家具の配置が変わった時など)にも対応できるようにするためのことでした。
今回のiAdapt 3.0では、センサーで収集するオドメトリデータと搭載するカメラの画像から、掃除する家屋の間取り図を生成する「Imprint Smart Mapping」機能を搭載しています。そして作成された部屋構造や地図は掃除終了後も保持されます。
掃除するたびに部屋の状況を学習して記憶するため、毎回最適化がかかり、より効率的で最適なルートで清掃のたび導き出されるようになります。無駄な動きがなくなりますからね。
まさにお掃除「ロボット」に近づいてきました。
さらに部屋の地図を記憶しているため、「キッチン」「リビング」などそれぞれの名前で管理ができ、指定した部屋だけを清掃することもできます。時間がなくて床が荒れた状態のまま出勤しなくてはならないとき、その部屋をルートから外すことができます。アイロボットのHOMEアプリから指示できるので、通勤途中にでもOKです。
これは便利そうです。
これらの機能はチップの処理速度の高速化と新しいアルゴリズムによって達成されています。
600シリーズやe5で採用されているiAdaptは32MIPS(Million Instruction Per Second;毎秒何百万回の命令を実行できるかを表す値)の処理能力を持つマイコンと約11.5万行のプログラムで実装されています。
900シリーズのiAdapt 2.0は、293MIPSのマイコンと約360万行のプログラムと規模を拡大させてきました。
そして、i7シリーズに搭載されるiAdapt 3.0では、iAdapt2.0比で約33倍となる9880MIPSのマイコンに1000万行以上のプログラムが組み合わされ、優れた自己位置推定を実現しているそうです。
なお地図情報などのセキュリティーは、暗号化した上でアイロボットのクラウド上に保存されます。安全性は確保されていますのでご安心を。
「家の中から掃除の存在、ルンバの存在が消える」クリーンベース【i7+】
クリーンベースは、充電台を兼ねたルンバのホームベースにゴミ収集のための機構を備えたものです。
掃除が完了するとルンバ本体のダスト容器のゴミを、クリーンベース内の密封型紙パックに自動で排出してくれます。
ルンバのダスト容器からクリーンベースへは、減圧することで排出させているようです。古典的な方法といえば古典的(笑)
この紙パックにはダスト容器30杯分のゴミを収納できるため、日々の「ルンバに溜まったゴミを捨てる」手間が無くなります。そして、この紙パックは可燃ゴミとしてそのまま捨てることができます!めっちゃ楽。
毎日1回ルンバに掃除をしてもらっても、1ヶ月ほどは掃除のことを忘れられます。月一で捨てるのも簡単ですし。
専用の紙パックは3枚セットで直販価格1980円(税抜)なので、毎日ルンバを走らせたときのランニングコストは660円/月となります。
1年で7920円、5年間使い続けた場合で39600円となります。
まあ、これくらいで毎日のゴミ取りから解放されるのであれば、許容できるかなという人も多そうです。
クリーンベースの別売りされるのがわかっていれば良いのですがね。そうすればとりあえずi7を買おうという人もいそうです。というか私がそうです(笑)
現状は問い合わせをしてみると現状は別売り予定はないみたいです。昨年10月に販売された「e5」の備品類の別売りもまだしていないとのことなので、クリーンベースだけの購入ができるようになるのは1年くらい後なのかもしれません。
ルンバi7の維持している主な機能
吸引力
カタログベースではi7の吸引力はこれまでの最高機種980と比べて同等でしょう。
カタログを参照し、「吸引力」を比較しました。
エントリー「643」:約1倍
ミドル「e5」:約5倍
ハイミドル「960」:約5倍
フラッグシップ「980」:約10倍
フラグシップ「i7」:約10倍
「980」ではハイパワーモーターユニットが進化し、960と比べて高い吸引力を実現しております。
今回のi7と同程度の吸引力であり、モーターユニットは980と同一のものを使用していると考えられます。
なお、参考までにこれまでのカタログにあった「ゴミ除去量」も比較しておきます。
エントリー「643」:約1倍
ミドル「e5」:約1.5倍
ハイミドル「960」:約1.5倍
フラグシップ「980」:約2倍
吸引力とゴミ除去量はイコールの関係ではないようです。
ただし、吸引力が980と同じのi7は、ゴミ除去量も同程度であることが推測できますね。
いずれにせよ、i7は十分な吸引力を有しているといえますね。
洗えるダスト容器の採用
「e5」に採用されていた洗えるダスト容器が、i7に採用されました。これは日々のメンテナンスを考えると嬉しいことですね。
900シリーズには採用されていないので、良いところを取り入れたことになりますね。
スマートスピーカーに対応
これまでのe5や900シリーズなどはスマートスピーカーに対応できましたが、i7も当然対応しています。
googleアシスタントやamazonAlexa搭載のスマートスピーカーに話しかけるだけで、ルンバの清掃開始や停止、ホームベースへの帰還などを指示することができます。
ただ、一つ違う点としては、i7が最新の部屋情報をクラウド上に保管しているという点です。
ルンバで収集した間取りデータをgoogleとiRobotが提携して次世代スマートホームに向けて提携することはすでに公表されていますが、今後出てくるであろうスマートデバイスとのシームレスな提携はi7だからできることと言えるようになるのかもしれません。
そういう意味で、お掃除ロボットの存在意義は高まりますね〜〜。
稼働時間
i7の稼働時間は最大75分であり、960と同程度あります。
980の最大120分と比較すると、ダウンサイズしていますね。
ただ、ナビゲーションシステムが大きく改善され効率的な清掃ができるようになっていることを考えると、75分で十分と言えると思います。
この辺りは実際に使用してみないと分からない点ですね。
その他
ここまで色々取り上げましたが、これまでの900シリーズに搭載されていた機能は維持されていると考えて良いでしょう。
ルンバに採用されている清掃システム AeroForce
ルンバの強みとして真っ先に思い浮かぶのがナビゲーションシステムのiAdaptです。実際に、家電量販店のスタッフがいうにはiAdaptはロボット専業メーカーのiRobot社で完成度も高く、現状他のメーカーでルンバを超えているものはないとのことです。
では掃除機として見たときの清掃システムはどうなのでしょうか?
ルンバのクリーニングシステムはAeroForceを採用しています。
AeroForceはiRobot社で開発され、特許も取得されています。(特許5749395)
出願日が2012年ということで、基礎研究を含めると相当古くから開発されていた技術なのかなと思いますよね〜。
もう少し詳細に見ていきます(ただし私はその分野の専門家ではありません(笑))
通常の清掃システムでは、1つまたは複数の表面にV字の模様(または羽)がついた回転ブラシが清掃ヘッドにあり、ブラシで中央に集めたゴミを、モーターの真空気流を使用して掃除機中へ吸い込みます。
AeroForceはゴム(エラストマー)状の回転ブラシを2本使用しそれぞれが逆回転しています。ゴミを中心に集めつつ圧着しながら巻き込んで、両ブラシから離れた瞬間に掃除機の中にゴミが吸い込まれる方式です。取りこぼしが少ないです。
対して他社のロボット掃除機は回転ブラシが1本のみであることが多いです。この場合、髪の毛などの長いゴミはブラシへの巻きつきが発生しやすいです。また、回転ブラシの表面が短繊維で覆われているものもありますが、繊維内に塵などが固着・付着してしまう場合があります。これらのことが生じると本来の狙ったゴミの浮動法を再現できなくなり、清掃性が悪化します。
人が掃除をする場合は、無意識になんどか同じ箇所を掃除するので影響はほぼ無いですが、ロボットの場合では致命的になりやすいですね。
また、ロボット掃除機の端に設定されるブラシも場合によっては悪く作用します。例えばゴミがたくさんあるところに向かってブラシをくるくる回すと、散らかってしまいます。ただのゴミ散らかしロボットになってしまうわけです。
一時、国産のお掃除ロボットでよく見られた現象です。
実際、ルンバもこのエッジクリーニングブラシを2本から1本に減らした経緯もあり、エッジブラシの本数と清掃性は比例しません。
このように見ていくと、ルンバの強みは頭脳だけでなく、その清掃システムまでもきちんと最適化されているということがわかりますね。
i7は買いなのでしょうか?
それは正直申しまして、、、人によると思います←おいっ!
そして私はまだ購入していません←おいっ!
ただ色々検討しましたが、やっぱりi7を購入する予定です。
嫁もノリノリなので。今はi7+が出るのを待っている状況です。ズボラな私は少しでも生活を楽にしたい欲求が強いんですね。+にするか、もう少し悩もうかなと思っています。
なので、新たにロボット掃除機を購入する人にi7をおすすめします。i7でなくとも、960やe5はおすすめできます。いずれ使用感なども書くつもりです。
まあ、少なくとも他社のロボット掃除機よりは良いと思いす。←弱気
PanasonicのRULOは価格帯としてもルンバと同程度で、三角形で隅に強いというコンセプトが分かりやすいですが、やっぱりナビゲーションはルンバが上でしょうね。
また、あのダイソンもロボット掃除機を出していますが吸引力は強いのでしょうが、、、
人が操作しないロボット掃除機では、掃除力以上に「頭脳」が大切と思っていますのでやっぱりルンバかなと思います。
まとめ
i7買おうと思います!!笑