同学年の中で1流の大手企業や職種に内定した人の割合は何パーセントなのだろう?
- はじめに
- ここでの一流の企業や職種の定義
- 概算方法
- ひと学年の人口
- 大学生ひと学年の数
- 「一流企業(日経225社)内定者」の数、および「一流職種の採用・合格者」の数
- 同年代の上位何パーセント?
- 大学生同学年の上位何パーセント?
- まとめ
はじめに
先日共同研究先の理系院生の学生さんと話す機会がありました。修士1年だったので就活はこれからということで、相当気にされていた様子。
学生の多くは(やりたいことが出来る)研究職で、ホワイトな大手(一流)企業に就職したいみたいです。普通ですね。発想が私と変わりません。笑
いろいろ話していましたが、「どれくらいの人が大手(一流)企業にいけるんですかね?」という問いには上手く答えられませんでした。あんまり考えたことないなと。
そんな入りたいか?という疑問もありますが、まあ学生の時は掲示板の就職偏差値を見ながらマウントしあうのがお決まりですもんね。笑
会社に入っちゃえばそんなのどうでも良いのですが。 というか、私は大手企業に入る必要もないし、会社に頼って生きて行きたくないし、何なら早く経済的に自立し明日にでも辞めて好きに暮らしたいという捻くれた考え方しています。そしてその考えは会社に入ってから持ちました。流石に学生に伝えてひかれると業務に支障をきたす恐れがあるのでそんなこと伝えませんが。
まあ一流企業に内定できる割合というのは私も少し気になりました。普通と比べたら平均年収は高く、福利厚生も良いはずですから。
そこで今回は、「同学年の中で、一流の企業や職種に内定できる人の割合」をざっくり概算します!
計算方法に何か大きな間違いがあったら是非ご指摘くださいね!( ;∀;)
ここでの一流の企業や職種の定義
一流企業の定義は?
一流企業とは、ここでは日経225採用企業とします。
日経平均株価は、誰がなんと言おうと日本を代表する株価指数です。その動向は投資家のみならず、世界中の中央銀行、政府要人、ビジネスマンが注目しているといっても過言ではありません。そんな銘柄に採用されている企業は、国内においては一流と言えると判断しました。
なお、候補としてJPX400も考えていましたがね。
一流職種の定義は?
当然、就職先は民間企業だけではありません。公務員や資格職も採用・合格までの難易度が高いものもあります。
それを考慮しここでの「一流職種の定義」は以下の職種にしました。
国家公務員一種(総合職)、医者、歯科医師、薬剤師、弁護士、公認会計士、研究者(大学教員)、一級建築士、パイロット
※正直働いたことなくて判断するのが難しいため、婚活サイトを参考にしました(笑)
他にもこれがあるというのがあれば教えてください。
概算方法
① ひと学年の人口を調査。
② ひと学年の大学生実数を調査。
③ 「一流企業(日経225社)内定者」の数、「各職種の採用・合格者」の数を調査し、全ての人数を足し合わせます。
④ その後、③÷①や③÷②をすることで同学年における割合を算出します。
※調査年数は統一していません。各年で数字が大きくずれることはないので、また、あくまでも概算なので、問題ないと判断しました。
※資格職では、合格者数推移を確認し、その平均と思われる数字を記載しました。毎年受験できるものもありますが、細かい調査をするのがめんどくさいので、今回は合格者の数字で議論しています。
※被る(例えば薬剤師で日経225製薬企業勤務)人もいますが、それはご愛嬌でお考えください。
ひと学年の人口
ここではH27年に22才であった学年の人数を用います。
1,176,156人
大学生ひと学年の数
まず、全国の大学の学生数は以下の通りでした。
2,569,349人
(2016年度のデータです。以下が出展です。)
四年制大学生数【総数順】 [ 2017年第一位 東京都 ]/都道府県別統計とランキングで見る県民性
大学生ひと学年(2,569,349÷4):642,337人
「一流企業(日経225社)内定者」の数、および「一流職種の採用・合格者」の数
日経225企業および同等企業の採用数:22,500人
(平均で総合職100人採用すると仮定したざっくり試算です。多過ぎれば同等企業も含めるとお考えください。)
国家公務員:1,900人(総合職試験合格者数)
医者:9,000人(医師国家試験合格者数)
薬剤師:7,300人(薬剤師国家試験合格者(新卒)数)
弁護士:1,800人(司法試験合格者数)
研究者(大学教員):1,050人
(大学ひと学年の人数×修士課程進学率(11%)×博士課程進学率(10%)×アカデミア進学率(15%))
パイロット:400人
合計:45,800人(C)
*①毎年受験できる資格も合格者数を用いて計算しています。②上記資格を持つ人が一流企業に就職するなど、ダブルことを除外できていません。上記2点より、数字は大きめに算出されているはずです。以降の計算では、そのあたりを加味してご確認ください。
同年代の上位何パーセント?
(45,800÷1,176,156)×100=3.9%
結果、日経225およびそれに準ずる職業の人は、就職時の段階で同年代のざっくり上位4%でした。
大学生同学年の上位何パーセント?
(45,800÷642,337)×100=7.1%
結果、日経225およびそれに準ずる職業に付いている人は、大卒のざっくり上位7%くらいでした。
まとめ
日経225およびそれに準ずる職業に付いている人は中学校のクラス(40人)なら、1番目か2番目のはずです。3番目以降なら、きっと都内か進学校ということです。エリート感があります。同窓会が楽しみですね(笑)
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今回は「一流の企業・職種に内定した人」の同学年での割合を概算しました。
- 結果、同学年の中では上位4%くらいでした。大卒者の中では上位7%くらいでした。
- ただし、資格系の計算では毎年の合格者数をそのまま使用したため、合算数字が過大になっている可能性があります。実際はもう少し小さい値になると思います。また、日経225の各社採用数もテキトーです。より正確な計算のためには就職四季報を買う必要があります。笑
- 一番大切なことは良い会社に勤めてもそこで満足してはいけないということです。会社に入ってからは優秀な同期との競争になります。最後まで勤められるかはわかりません。
- また会社選びも、世間で良いと言われているとこと、自分にとって良いところは必ずしも一致しません。世間で良いと言われているとこは、イメージ戦略に優れた会社なだけかもしれません。
最後に、私の社会人としての経験談として、少なくとも会社員になるということは完全な社畜生活のスタートになります。このような記事を書いていて何ですが、私はいかにその生活を早く終わらせるかを常に考えて生活しています。そのための投資生活です!