"マドギワ" サラリーマン研究員の日常

妻子持ちマドギワ企業研究員が経済的自由の達成を目指して投資に挑戦しています。子育てや仕事についても綴ります。

東証1部 上場厳格化について思うこと

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東証1部 上場厳格化

はじめに

少し前から上場条件の厳格化について話題になってましたね。

現在の1部市場はいわゆる玉石混交で、様々な会社が入っています。トヨタのような何十兆円企業から、名前を聞いたことのない会社まで、2000社以上が上場しています。

 

headlines.yahoo.co.jp

 

 

新基準について検討中。500億円を下回ると上場できなくなる?降格もありえるの? 

現在、上場基準として時価総額500億円以上を最低条件とする案が検討されています。時価総額で500億円ないと新規に上場できなくなるかもしれません。

(現在の250億円→500億円へ引き上げるみたいですね)

 

 2012年の東日本大震災が起きる前までは、直接上場の時価総額基準は500億円以上だったようです。基準額を従来基準に戻しつつ、上場ルートを統一しようという話ですね。

2部を経由した1部上場が比較的ゆるい条件(40億円以上)なので、そのルートの廃止も合わせて検討しているようです。

 

そして新たに制定された基準に未達の企業は、最悪の場合、1部から降格する可能性もあります。時価総額足切りになるのかな?

 

個人的には、よく分からない会社が入っている今の状況よりも、基準を厳格化させた方が日本経済にとっては良いのではと思っています。

 

そして時価総額500億円というのも、基準としてはなかなか秀逸と納得しています。

あくまで体感ですが、仕事をする上での大企業と中小企業の感覚的な線引きは500億円くらいに感じていました。

 

そして大手企業と大企業の線引きが1000億円くらい。

折角なら基準を500億円でなく1000億円に引き上げたらいいのにと思っています。笑

 

1部の上に「プレミアム市場」というのも検討しているよう

 東証は、東証1部と2部、ジャスダックマザーズの市場区分の見直しを進めている。東証1部の中から、特に時価総額が大きい企業を集めた「プレミアム市場」を作る案が出ている。残りの3市場は、成長が見込める企業と、業績が安定した老舗企業が上場する2市場に集約する案が有力だ。(読売新聞より抜粋)

プレミアム市場、、、、面白いですね(笑)

現在の東証1部にはプレミアム感が欠如している、ということが設立の動機らしいです。プレミアム感を出すために、どのような基準を検討しているのでしょうかね。

 

一応、簡単に調べてみると2012年には東証プレミアム市場に言及する資料が大和総研グループのHPに掲載されています。意外に古くからこれらの議論はされていたようですね。

 

www.dir.co.jp

 

ここで出されたプレミアム市場の採用基準(あくまでも提案ベース)が以下です。

会計基準IFRS(又は米国基準)を適用

◇コーポレート・ガバナンス:独立取締役を2名以上設置する、親会社や支配株主は存在しない、など。

◇電磁的方法による議決権行使の導入、議決権電子行使プラットフォームへの参加、招集通知(要約)の英訳での提供など、議決権行使を容易にするための環境整備を実施している。

上記以外に業績に関する要件(3年連続赤字の場合、中期経営計画とのかい離があまりにも大きい場合などは同市場から退出など)を追加することも考えられる

 

 

いまいちよくわかりません。笑

折角ならもっとプレミアム感を出して欲しいのですがね。。。笑

 

ESGの視点も選定基準にとり入れたらどうでしょうか

 

E Environment(ç°å¢) S Social(社ä¼) G Governance(ä¼æ¥­çµ±æ²»)

(大和証券 HPより抜粋)

 

ESGとは環境(environment)、社会(social)、企業統治(governance)の頭文字をとったもので、投資指標の一つにもなっています。

ESG評価の高い企業は、事業の社会的意義や成長の持続性など優れた企業特性を持つと言われており、特に欧米企業では積極的に推進している印象があります。

 

厳格になる東証1部にしても、プレミアム市場にしても、やはり私たちの日本を代表する企業なのですから、全体主義的な発想をして欲しいですね。利益を追求をするのは当然ですが、「悪」になってほしくないです。常に「正義」であって欲しい。

そういう意味で、ESGの視点を基準に加えて欲しいなと思った次第です。

 

例えば利益が出るからといって環境に悪いものは量産して欲しくない。人件費が安いから、または原料費が安いからといって、新興国や貧困国の小さな子供への強制労働を許してはいけない。会社は従業員に残業代をしっかりと払わないといけないし、パワハラ・セクハラは絶対に許してはいけない。企業の不正や虚偽報告も許してはいけない。

 

長期的に企業活動を継続させるには、実はESGというのはとても大切です。上記のような問題が発覚した場合、その企業ブランドは著しく傷つき、従来通りの経営は難しくなります。SNSで拡散されたら一瞬ですから。最終的には日本市場の信頼性に繋がりますね。

 

もちろんESGの視点は事業として考えた場合でも重要です。

20年から30年まで先の将来を見通して、遠い先のリスクに今から手を打っておく。気候変動による自然災害リスクや環境汚染、人口減少に伴う人手不足などへの対応は世界のメガトレンドとして必要性が増しており、今後大きなビジネスチャンスになるでしょう。

 

そういった取り組みを行う企業を積極的に取り上げ優遇していくことが、世の中をより良くし、同時に将来の日本経済を下支えする会社を産出することに繋がるのではと思います。

 

感想

東証1部の厳格化は、面白い話題ですね。どのような基準が設定されるのか、注目して見ていこうと思います。折角なら日本経済の進むべく方向性を反映させた基準にならないかなとも思います。

 

昔は1部上場企業に就職した人は確かにプレミア感があったみたいです。

しかし現在は普通というか、当たり前ですよね。

すげーーー!って感じは皆無です。

 

当落線上の会社に投資している人は少し影響が出そうですが、私は日本株にはほとんど投資していないので影響は皆無です。笑

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